階段教室で踊るヴィーナス
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昔、
ストリップとゆうものを観たことがあるわ

ガッコの小講堂でね.

それはコドモトカゲには
衝撃的なものだった.


女神の登場を告げる音楽とともに
そのひとは後方から
講堂の机の上をゆっくりと歩いてきて
ステージの中央にあがると
悠然とこちらに振り向いたの.

全身にスポットライトと
それから好奇の視線を浴びながら….

80キロは優に超えてたと思う.
(この絵の1.5倍くらいの太さよ)

細くて力のない髪は白く光り
床につくほど長かった.



そしてなにより、まるで戦後の混乱期から(っていつよ)
これを生業としてきたんじゃないかと思うほどに
そのひとはもう若くはなかったのよ….

18のとかげには(あったわけ.そんな時が)還暦間近くらいの歳に思えたの.

そして、ただ一点をじっと見つめながら、
下卑たヤジなど聞こえないかのように、緩やかに体をくねり始めたわ.

どこにも焦点のあっていない虚空を見据える眼.

その眼の奥には悲しい光が宿っているようにみえ、
口元だけが薄く笑ってた.


それは悲しみと神々しさとが綯い交ぜになった
ひとりの女の舞台だったのよ.


それから7、8年の後、
なぜかまた、銀座のクラブでストリップを観る機会があったのよ.
それは若い女の子だったけど、
やっぱり同じような眼をして、同じような薄い笑いを笑ってた.


彼女たちの、あの暗くて深い穴のような眼と
唇に浮かべた薄い笑いを
とかげは今でも忘れられないのよ.

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女のひとの裸の絵なんて描けないから
恐れ多くもボッティチェリの真似っこをしてみたわ.
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by rainycloudy | 2008-08-11 17:19 | コドモアホトカゲの頃


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